「なぜ錯誤したのか?」会見録訂正で紛糾 市長定例記者会見

昨日7日13:00から市長応接室で市長定例記者会見が開かれ、約1時間半(通常1時間)にわたって報告・質疑がなされたようです。当初から1時間の予定でしたが、このうち約30分強にわたり、市長報告としていたことから、記者クラブ側から質疑時間を担保するよう要請があり、約1時間半になったようです。その質疑では、記者クラブとの間で問題となっていた、市長後援会通信に対する市長発言の「何かしらの錯誤」による訂正ですが、記者からは「市長発言の信ぴょう性を根底から覆す」という指摘がされており、紛糾したようです。

まず、この紛糾した「何かしらの錯誤」による市長発言の訂正については、1月29日の記者会見において、1月に発行された後援会通信の見解を求められた市長が、「大変心強い」と述べた上で、記者からの質問に「読みました」「はい」「私、読んでいて」と発言していたことを、2月29日の小樽市議会第1回定例会の代表質問初日(自民党・鈴木議員の質問)に、「読んでいなかった」と180度逆の発言をしたことが始まりです。

このため、「どちらが本当なのか」との疑念が議会上に広がり、一時休憩。その後、記者会見時に、「私に何かしらの錯誤」があったとして発言を訂正すると述べられました。この後、記者会見録を訂正することは、公文書を偽造することになるとの指摘が各会派からあったものの、市長は、態度を変えませんでした。

本会議が一週間ずれ込んだのち開かれた予算特別委員会で、市長の発言を訂正すると、その前後の職員の「市長は後日見て」と記者の「森井さんが読んで分かっているんだから」を、市長の思惑に沿って、「概略を聞いて」や「大枠を聞いて」に訂正するとしました。が、当然、記者からは断られ、また、顧問弁護士からも「注釈に留めるべき」と指摘され、偽造公文書作成罪にあたる訂正ではなく、注釈にすることになりました。

しかし、その注釈も、記者クラブからは、「発言を翻すことは市長の発言の信ぴょう性を根底から覆す」と拒否されました。その後、本来であれば、3月28日に予定されていた市長定例会見は公務と重なったなどを理由に、昨日の4月7日に開かれ、新聞紙面で掲載されることとなりました。

この間、市長は、「何かしらの錯誤」と理由を説明されていますが、記者からも「なぜ錯誤があったのか」と問い詰められても、「それが分かったらこのような説明をしない」の一点張り。今後、記者クラブに対し、なぜ錯誤が起こったのか検証し、次の記者会見で報告出来るようにするとのことになったようです。

私も、この公文書の訂正問題については、もともとネット新聞社で働かせて頂いていたこともあり、簡単に市長発言を変えることと、その変えたことに合わせて、職員や記者の発言をも訂正することはするべきではないと追及してきました。

12962570_1145408662166797_1895012507_oなお、大辞林(金田一春彦)によると、錯誤は「思いちがえること。物事を正しいと思いあやまること」だそうです。また、オーストリアの心理学者フロイトによる精神分析においては、「錯誤行為とは、たとえば、言い違い、書き違い、読み違い、聞き違いなどはこの行為に当てはまります」とのことです。

いずれにしましても、「何かしらの錯誤」と理由をつけて取り繕うのではなく、「すみません、言い間違えました」と謝罪すれば、このように大きな問題にならなかったのかもしれませんね。ただし、記者会見録が発信され、議会の追及があってから訂正するという時間差はどうにも腑に落ちないのですが。

以下、関連した投稿がございますので、よろしければご参照下さい。なお、小樽ジャーナルには、会見時の動画がアップされています。

小樽ジャーナル『定例記者会見』 二転三転する市長発言! (2016/04/07) 

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Author: 安斎哲也

好きな言葉:為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり

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