昨日の酒井議員と理事者の食い違いは何か。

小樽市議会第3回定例会が昨日の一般質問の途中で中断してしまっています。これは、自民党の酒井議員の「北海道新幹線新小樽(仮称)駅周辺まちづくり計画策定会議について」の質問で、質問と答弁が食い違ったことが原因であります。さきほど、昨日の質疑の流れを起こした資料を頂きましたので、一度整理させて頂きたいと思います。

まず、そもそもの問題は、北海道新幹線の新小樽(仮称)駅誕生に向け、その周辺のまちづくり計画を策定するために、小樽市は策定会議を設置することにしていました。前体制ではその設置に向け、策定会議の委員として商工会議所に打診していましたが、森井市長は、就任直後、商工会議所を委員から外し、アドバイザーの位置づけに格下げしました。これに自民党側は、「この策定会議はオール小樽で取り組まなければならない大切な会議」だとして、これまで期成会から参加し運動をされてきた小樽商工会議所を委員として参加させるよう一年前から主張し、市長が経済界と距離を置く姿勢を批判してきました。

これに対し、森井市長は、今年の第2回定例会で、「まちづくり計画の策定においては、商工会議所の知見を活用させていただきたいことから、 策定会議への参加の件とは別に、まずは任意の実務者レベルでの情報交換をさせていただくことといた しました。 今後につきましては、さまざまな機会で商工会議所へは情報提供をさせていただきながら、委員とし ての参加について協議をしてまいりたいと考えております」と述べてました。

また、その協議に時間がかかっていることに対し、「商工会議所と副市長との協議回数とその内容、時間がかかっている理由についてですが、協議内容などにつきましては、この場ではその詳細について申し上げることはできませんが、商工会議所と 市の会議の持ち方などを含め、協議を重ねており、時間を要しているところであります」としていました。

この定例会で初めて「商工会議所と 市の会議の持ち方」というフレーズが出てきました。

それで昨夜の一般質問のところに戻りますが、酒井議員のこの策定会議についての「『商工会議所以外に市と会議の持ち方』などを検討している市内の団体があるのですか」の最初の質問に対し、最初の市長答弁は「『商工会議所以外に市と会議の持ち方』などを検討している市内の団体があるかにつきましては、市が設置する会議の審議委員などの推薦に当たっては、広く意見を聴くために、できるだけ多くの方々に参加していただきたいと考えておりますので、商工会議所以外の団体とも調整をさせていただいております」という答弁であります。

この段階では噛み合っているように感じます。この後の再質問と再答弁から少しずつずれていきます。

酒井議員「(『商工会議所以外に市と会議の持ち方』などを検討している市内の団体が)あるという答弁だったんですが、具体的に名前を教えていただきたいと思います」

総務部長「調整している団体につきましては、例えばの例でございますけれども、情報公開・個人情報保護審査会、こういったところにつきましては、調整を行っております」

この総務部長の再答弁から食い違いが始まりました。酒井議員は、調整している団体があるならそれはどの団体か名前を教えていただきたいと質問したのですが、総務部長は、調整している団体は情報公開・個人情報保護審査会と、団体ではなく、その市の会議の名前を話し始めたのです。主語は「団体は」になっているのにです。

このため、議長から答弁漏れが指摘されました。

議長「団体のね、名前。総務部長」

総務部長「申し訳ありません。団体につきましては、今ちょっと資料を持ち合わせておりませんので、後ほどお届けさせていただきたいと思います」と逃れようとしました。

これに酒井議員が「ほかの団体はありますかという質問をしてますので、後ほどではなく、今答えていただきたいと思う」と議長に答弁に応じるよう求め、議長は総務部長に答弁するよう促しました。

総務部長「申し訳ございません。先ほど答弁いたしましたのは、実は商工会議所以外のかたをですね、委員として入れるということで調整したケースということでお答えしたものですので、ちょっと質問の捉え違いをしておりましたので、そういったことでお答えしてしまいました。それで、先ほどお話ししましたように、後ほどですね、ちょっと今、資料ございませんので、お届けさせていただきたいということで、答弁させていただきました」

この流れを読むと、酒井議員が一般的な審議会などの会議のことに対して質問しているのに、総務部長が、策定会議のことだと勘違いし答弁をしていたことが明かです。しかし、ここでさらに矛盾を感じるのは、ではなぜ、情報公開・個人情報保護審査会という別の会議の名前を出したのでしょうか。間違ったことを隠すために勘違いとしたと言ったのかは不明ですが、そもそもの総務部長の答弁が成り立っていなかったということになります。

さらに、自民党ではないのですが、私個人が考えるには、総務部長の答弁ではなく、商工会議所のように委員から外したあとに会議の持ち方を調整している団体はほかにあるかの質問に対して、最初から答えていなかったのかもしれません。各団体から推薦をもらったり意見を聴いたり調整をすることはあるのでしょうが、そもそも、そこのことを聞いているのではなく、商工会議所のように委員から外しそしてその後調整するという事象が問題なのですから。

議会質疑の話に戻りますが、総務部長の発言後、原課から総務部長に資料が届き、再度答弁することになりましました。

総務部長「大変お待たせして申し訳ございません。例えばということでお話しさせていただきますけれども、医師会ですとか、観光協会ですとか、それからそれから総連合町会、こういったところがございます」

これに対し議長が「今の3団体がですね、すぐ出なかったっていうのは、ちょっと不自然であります」と指摘した上で、「この後で、いつ調整したんだ、とか、どこでとかっていう話になるんでないかなというふうに思いますけど、大丈夫でしょうか」と、総務部長が情報不足なのか、誤魔化しているのか、何か違和感があるとし、その上で次の質問に対応出来るのかと確認しました。

このため、市長が、「こちらのほうで用意した答弁がですね、一番最初の本答弁の時点で噛み合ってなかったのではないかと認識をしております」と述べたことで、議長から、「噛み合わないという認識だが、噛み合う答弁をし直していただくことになるかと思いますので休憩を取ります」と議事整理権が発動され中断に至りました。

ここで読んで頂いた方から、資料がないなら後で良いのではと考えを持たれる方がいるかもしれませんが、議員の質問は時間が限られておりまして、今回、酒井議員の質問時間は10分で、再質問はその時間を超えない範囲でしか出来ず、さらに再々質問は再質問の時間を超えない範囲でしか出来ませんので、資料があとでとなると、このあとの質問が出来ないので質問時間が削られることとなり、資料があって答えれるなら答えてもらって質問を続かせたいというものがあります。

市民から負託された議員であるなら、質問時間をしっかり使って問題点を解決させ、より良いまちづくりを進められるようにするというのは誰であろうと思うところです。

本来であれば、団体名を聞かれたらその団体名を答えれば良いことなので、ここまでの問題にはならないのだと思いますが、まだまだ調整に時間がかかっているようです。このような勘違い答弁が原因で、議会が止まり、審議が進まないのは残念ですし、市民の皆様のためにもなりません。早期に調整を終え、建設的な議論をして頂きたいと思います。

またこの策定会議の問題のように委員から外したなどの問題で議会議論が長時間に及ぶこと事態おかしく、そもそも森井市長が、選挙戦で批判した経済界へのけん制が原因であります。課題が山積する小樽では、体制がどうのとか批判ばかりをしないで、選挙は選挙にして引くところは引くなどし、相手を敬い協力関係を築き、より良いまちづくりのために、みんなで手を取り合って力を合わせていけるようにならないものと思います。

私は中立の立場で是々非々でこれまでも議会に臨み、だめなものはだめだと指摘しています。森井市長においては、その指摘にもしっかり耳を傾けて頂き、いつか私がだめだと言うことがないと言わせるような市政運営と政治姿勢を見せて頂きたいと思います。

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Author: 安斎哲也

好きな言葉:為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり

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