後援会優遇の論功人事はダメ!一般会計決算、全会一致で不認定。戦後史上初。

本日、森井秀明市長が初めて執行した平成27年度決算について審議してきた決算特別委員会の最終日が行われ、一般会計決算については全会一致で不認定の判断となりました。市長部局が執行してきた会計歳入歳出決算認定について不認定となったのは戦後史上初のことだそうです。

一般会計の決算は、昨年6月10日に、森井秀明市長が、後援会幹部であった元職員を参与という名の嘱託員として、議会の議決のいらない区分の中で予算を入れ替えて、月額30万円で雇い入れた総支出360万円が入っているものであります。

これまで、私は、数多くの不可解で不当な任用であるとして問題視し、議会議論を重ねてきました。(参与問題関連

まず、一つには、通常、嘱託員を任用する時は、ハローワークで募集し面接するなどし採用します。しかし、参与という名の嘱託員の場合は、市長の後援会幹部であった方ありきでありました。今回の決算特別委員会でも明らかになりましたが、市長が、最初に人事案を示した平成27年5月21日の時点ですでに当該方を参与に起用すると書類に記載していたようです。

市長答弁において「どのように雇入れるかは分からない」としながら雇うことだけを先行させていました。当時の総務部長は「論外」と一蹴。6月1日の幹部職の人事異動発令時には、市長の願いは叶いませんでした。その6月1日の人事異動で、市長に意見をした総務部長はじめとする総務部ラインの人間を一掃しました。1日に続く10日の人事異動(一般職)に合わせて、新たな総務部長と新たな秘書課で、10日の採用に間に合わせるため、「すぐに雇える形が嘱託員であった」(決算委での答弁)として、雇用方法・勤務体系・報酬額などが協議されたようです。

先日の10月5日の決算委初日で、私の質問に対し、秘書課は「なぜ嘱託員だったかは分からない」と正直に発言したのに、私がさらに追及すると、今度は「総務部長と協議して決めた」と答弁をすり替えるなど、あやふやな答弁が繰り返され中断が相次ぎました。

これらの経過を経て、6月9日に参与の任用と予算を流用するための起案があがり、即日決裁されました。普通の決裁であれば下から上へと決裁が進められますが、参与の決裁だけは、最初に市長の押印がされており、しかも総務部ラインを一掃したにも関わらず新たな総務部次長と職員課長が押印を拒んだため、総務部長の代決で、参与の任用が決められてしまいました。異常なやり方であります。またその雇用した人への報酬は月額30万円で年間360万円で、その予算は当初措置されておらず職員課から秘書課へ横流しする流用というやり方をしました。

自治体の予算は、款・項・目・節(かん・こう・もく・せつ)で区分されています。「款」は最も大きな区分で、次に「項」、「目」、「節」と続きますが、「款」と「項」の二つの上位区分は議会の議決対象となっており、各款と各項の間では原則として流用出来ません。ですので、森井市長は、議会の議決の対象とならない目節間での流用という姑息な手段で、身内を雇い入れ、市民の皆様の税金から360万円を不当に支出することにしました。

この報酬の月額30万円は、他の嘱託員と比べ高額です。目節間での流用は、法律上は違反ではないとのことですが、自身の身内を雇うために予算を他から持ってきて高額な報酬で雇い入れることは道義的に問題で、森井市長を支持する市民からも理解出来ないという声を多く頂きました。

また、その報酬の根拠には、ALTや臨床心理士を持ち出していますが、嘱託員とした人物はALTでも臨床心理士でもありません。総務部・秘書課は、高度な知識や豊富な経験を総合的に勘案したと全く理由にならない答弁を繰り返しました。資格においては1級土木施工管理技術などを挙げましたが、森井市長が豪語する市政全般のアドバイザーに値する証明にはなりません。参与も議会での私の質問に対し、「除雪以外持ち合わせていない」と答弁しました。(こちら

除排雪業務においても参与がいなければ出来なかった制度設計かどうかというと、それすらも証明出来ませんし、なんと言っても報告書に値しない、報告書という名のメモでありました。(制度設計に関わっていない)、(参与の報告書

参与任用にあたっては、そもそも後援会幹部という人物と報酬月額30万円ありきで、明らかに論考人事であり、他都市でもそういった状況で身内を市職員として雇い入れたことで、住民や住民団体から、住民監査請求もされている状況が多々あります。

森井市長は、昨年の9月議会に、参与について設置条例と予算を上程しましたが、共産党などを除く会派の反対で否決となりました。しかし、市長は、その後も「任用の仕方を検討している」と言い逃れをしながら、任用切れの3月末まで雇い続けました。

市民の血税から、身内の論功行賞のために約360万円を支出した市長の責任は重たいものがあります。このため、私が所属する新風小樽においても一般会計決算は不認定の態度をとりました。

各会派の討論はこちらです。

https://youtu.be/aepCL-UTUuQ

森井市長は、就任日の初登庁から公務よりも私用を優先させ、そしてこの間、後援会や支持者を優遇させるような行為行動が多く、議会でも不適切・不適当な行政執行だと指摘され続けていました。今回の参与問題も然り、公務を欠席して後援会長の告別式出席を優先させたり、公用車で後援会幹事長が運営するパークゴルフ場に行ったり、そして最近では、高島漁港区内で後援会関係者による観光船事業を違法状態を知りながら黙認する始末。本当に小樽や住民福祉向上を考えているのか甚だ疑問であります。

選挙戦において前体制をしがらみと批判し誕生した小樽市の新たなトップは、一部の後援会のしがらみに雁字搦めになり、さらに傀儡と化してしまい、本当に残念でなりません。しかし、残念だと言って諦めていては、小樽の未来のためになりませんから、議員として負託を受けた以上、これからも是々非々を貫き、より良い小樽のまちづくりのため頑張って参ります。

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Author: 安斎哲也

好きな言葉:為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり

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