中央バスからの早急な法定協議会設立要請に市長「急がば回れ」。

今朝報道でもありましたが、小樽市に本社を置き、市内一円くまなく路線を巡り長きに渡って市の公共交通を維持確保を担ってきた中央バスから、早急に法定協議会の設立をと要請があったことが議会議論に上がりました。

この中で、事業者社長と直接会った市長は、その要請・考えに対し「急がば回れだ」と述べるなどし、事業者から抗議文が出された上により一層の不信を招いていることが白日のもとになりました。これまで議会と市長との間にあった市長の政治姿勢の問題が、対事業者となることで、市民に直接影響する公共交通の重大な問題に直面していることが明るみになりました。

質問をしたのは、民進党の佐々木議員と公明党の斉藤議員。どちらも市長の政治姿勢に関連し、市の地域交通の維持確保のため質疑されました。

まずこの法定協議会ですが、日本には交通政策基本法があります。

同法は、交通に関する施策について基本理念及びその実現を図る基本となる事項を定めるとともに国及び地方公共団体の責務等を明らかにし、交通に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、国民生活の安定向上及び国民経済の健全な発展を図ることが目的とされています。

また、「地方公共交通活性化及び再生に関する法律」では、地方公共団体は、公共交通事業者等その他の関係者と協力をし、相互に密接な連携を図りつつ主体的に持続可能な地域交通網の形成に取り組まなけれなならないととなっています。

これに伴い、中央バスから市に対し、昨年8月23日にこの地域交通網の形成に取り組むための法定協議会の設立の要請がありました。その後事務レベルでの対応がありましたが、今年1月19日、事業者社長が自ら市長と会い、話し合いの場が持たれました。

その中で、昨日の議会議論でも取り上げられましたが、市長は事業者に対し「赤字覚悟の事業を事業者が無条件で受入れなければ協議会を開催出来ない」「市全体の協議会開催には時間がかかる。急がば回れだ」と発言。このため、事業者は2月15日に「『交通政策基本法の制定により、地域の公共交通を担うべき主体が自治体に代り、街づくりと一体として必要な足を自治体自らが考える責務を担ったこと』を貴殿が全く認識されていないのではないか」と市長への抗議とともに改めて見解を伺う文書を提出されました。

小樽市においては、これまで公共交通は中央バスにおんぶに抱っこで任せっきりでありました。この法制定によって、主体が自治体になったということから、いち事業者の任せっきりから、市がどのように市内の持続可能な地域交通網を形成していくかが問われることになりました。

これまで新聞紙上を賑わせていたのが対議会であったことから、二元代表制と言えども同じ穴でありましたが、今回ばかりは対民間事業者となりますので、スピード感は全く違いますし、何よりその政治姿勢、そしてビジネス交渉も問われることとなります。議会の中で収まっていた問題が、今度は直接市民にも影響のある問題と発展したことになります。それなのに、本市のお殿様は「赤字覚悟でないと」や「急がば回れ」などと議会答弁同様の理解不能な発言をし、そして、その対応として「行政として運営マネジメント能力が求められる」と豪語しながら「銭函地区をモデル地域に選定をする」と表明しました。

対議会で済んでいたことが、今回の市民生活に直結する問題が表に出たことで、森井市長に期待して投票した市民の皆様も市長の政治姿勢・市長としての対応をより一層注視していかなければならない状況になっていることを、この場を借りて強く訴えさせて頂きます。

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Author: 安斎哲也

好きな言葉:為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり

2 thoughts on “中央バスからの早急な法定協議会設立要請に市長「急がば回れ」。”

  1. 12/1から小樽市内の殆んどの路線でバスの運行本数が減らされています。

    利用者が少ないからなのか、乗務員不足なのか、それとも森井小樽市長のせいでしょうか。

    中央バスから説明が無く、バス停に運行本数を減らすと新ダイヤがくくりつけてあります。

    通勤通学時間帯や帰宅時間帯に運行本数を減らされるのは迷惑です!

    1. 小樽の人様
      はい!これは相当な問題です。
      もともと中央バスは路線の改廃について市と協議しながら進めてきました。しかし、市長とのトップ会談で市との信頼関係は崩壊。中央バスは、最後通告として、今後の路線の改廃は一切市に相談しないとされました。だからこそ謙虚な姿勢で信頼関係を築き、市民生活に影響のないよう進める市長が必要なのです。一度廃止されたらもう戻りません。

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