過去の質疑や市長答弁を基に市長公約達成度を考えてみました。

先週から平成29年小樽市議会第2回定例会が開かれていますが、私はじめ各派の質問においても市長公約について質疑が行われています。昨日の予算特別委員会2日目の質疑内容の新聞報道でも市長公約の市街地での市営住宅の建設地がないとの記事が出されましたが、私も過去の議会の中でこの点について指摘し「適地ない」との答弁がありましたが、今定例会までの間に市長公約について質疑した中で自分なりに考えてみました。

公約実現達成度については、私が一昨年に議会質問し「検討する」と答弁していたいのに、この2年間何も進んでいないことから、僭越ながら、私の質問に対する議会答弁はじめ各派の質疑の内容、施策の現時点での進行状況を勘案し点数で表現することに致しました。

点数については、市長が記者会見や議会質問に対して自己評価とともに副市長の評価において「一生懸命頑張っているから100点」としたことから、簡単に「100点満点」を市長任期1期4年なので4分割し点数を配してみました。一歩前進した場合は25点、より進んでいる場合は50点、あともう一歩は75点、達成した場合は100点とさせていただきます。

安心で安全な街作りを実行!

●皆様の信頼を取り戻すために、市政の現状をオープンにしていきます。良いことは良い、悪いことは悪いと市民目線で取り組める市政を築き上げていきます。
⇨市政の現状はすでに大半はネットで公開されていましたし、私の議会質問における資料要求に対し何度も拒み、根拠もなく情報を隠したこともあり、オープン化については【0点】。
⇨また、市長の中のオープンは参画の意味合いがあり、まちづくりエントリー制度や市民会議100などにより、市民が市の審議会などに参画する機会を拡充した点で言えば【25点】(50点でも良いかと考えましたが、参画させたあと、市長がどのように反映していくのか、また町内会の総会懇親会やイベントに出回っていますがどのように意見交換し何を聞きどう各部局へ落とし込んでいるのか全く不透明なため25点としました)。
⇨次に、良いことは良い、悪いことは悪いについては、月額30万円の報酬で後援会幹部を参与として雇用したことはじめ、後援会関係者を優遇するように行政判断を歪めたこと、後援会関係者の関わりのあるところだけが増額するような貸出しダンプ制度変更案を作ったこと、自身に近い人間を1年ごとに昇格させるなど、市民目線とは程遠い後援会ファースト的な市政運営をしているため【0点】。
●市民の雪捨て場の増設を行い、除雪拠点の見直し増設を行います。
⇨市民の雪捨て場の増設は現時点で実現出来ておりませんが、除雪拠点の見直し増設は良いか悪いかは別として実施しましたので【25点】。(私としては部分的なステーション分けを行い1ステーションを作り出したことや、将来的な見直しが出来ていないので検証であるならばまた別の点数になるかと思います)。
●除雪出動態勢を15cmから10cmにし、すぐに出動できるよう、よりきめ細やかな除排雪に取り組み、ガタガタの道路を解消するため路面整正を行います。
⇨出動基準は引き下げたので【100点】(ただし10cmも15cmも降雪があればすぐに出動していたことから良い成果なのかは疑問です)。
⇨よりきめ細やかな除排雪は、この意味として市長は議会答弁で置き雪対策だと仰っていましたが、出動基準を引き下げたことにより置き雪は前体制よりも増え、排雪も抑制していることから路面の雪山は高く冬休み後の通学時期にも間に合わず危険な状況が数々あったこと、市長自身が現場に出て排雪作業中止を示唆するような行動を取ったことなどからも【0点】。
⇨ガタガタの道路を解消は、バス通りにおいては頻繁に路面整正を入れている現状もあり【75点】。
●防災無線の整備など、先を見据えたしっかりとした防災対策を行います。またAEDを計画的に設置します。
⇨防災無線の整備は一定進んでいますが、先を見据えた防災対策は取り組まれていないことから【25点】。
⇨AEDはすでに計画的に設置しており、今後の更新については何をどうしようとしているのか分からないため【0点】。
●子どもや高齢者も安心して歩けるよう、防犯設備を強化し、LED街灯の増設、設置を急ぎます。
⇨防犯設備は何か分からないことともに、LED街灯の増設、設置は、すでに中松体制で3ヵ年計画を策定し予算化しており、これを知らずに公約に掲げていたことを先日の議会答弁で述べていたことから【0点】。

人口減少に歯止めを!子育て支援と高齢者対策の充実

●小学生までの医療費を無料化、また第3子以降の保育料を無料化し、子育て世代の負担を軽減します。
⇨医療費無料化には達成していないものの1割助成までは実施したことから【50点】(なお、今後の財源対策は見通しが立ってはいません)。
⇨第3子以降の保育料無料化は今年度から北海道の助成制度を使い所得制限を設けた形で一部実施のため【50点】(なお、市長のイメージしている所得制限も年齢制限の撤廃については財源対策の見通しが立っていません)。
●安定した周産期医療実現に向けて、産婦人科医の働きやすい環境を整え、支援を強化します。
⇨北後志周産期医療協議会が設立され関係機関との情報共有をし、協会病院の分娩再開に向けた支援体制を整えていることから【25点】。
⇨また、産婦人科医の働きやすい環境については、先日の私の質問に対する答弁で、産婦人科医ではなく知り合いの医師から聞いた話で、子育てしながら働けるようにすること、研修に参加しやすい環境を整えるという産婦人科医のことではなかったことから論外のため【0点】。
●医療機関と連携し、小児検診の充実を図り、また高齢者の病気予防と健康増進に向けて取り組みます。
⇨これについては前体制のを引き続き実施しているだけであることから【0点】。
●銭函駅、南小樽駅のエレベーターの設置、バリアフリー化を行い、JR快速の停車を含めた交通網の再構築を図ります。また銭函市民センターの設備の充実など生活環境に即した政策を行っていきます。
⇨銭函駅のエレベーター設置とバリアフリー化については前体制から交渉が行われ、森井体制に移行後予算化されたことから【25点】。
⇨南小樽駅については、南小樽駅周辺地区バリアフリー基本構想を策定したことから一歩前進したため【25点】。
⇨JR快速の停車を含めた交通網の再構築は、JR快速の協議はもちろん、中央バスからの要請に一切応えようとしないことから【0点】。
⇨銭函市民センターの設備の充実はまだ話が出てきておらず【0点】。
●札樽間の交通アクセス、利便性の向上に取り組みます。
⇨自治体が主体的に地域交通網の形成に取り組むための法定協議会の設立をするべきところ言い訳を繰り返し何年も進んでいないことから現時点で【0点】。

中心市街地の整備再開発と空き家対策を実行!

市営住宅も建設し、危険な駅前広場の再開発も実行します。
●空き家の解消に情報提供を行い、避暑地として活用していただけるよう、色々な対策を行います。
⇨空き家の解消のための情報提供はすでに行っていたこと、避暑地として活用してもらうための対策(市長の考え)が表れていないことから【0点】。
●中心市街地に市営住宅を建設し、中心部から街づくりを再構築します。
⇨市営住宅の建設は私の質問に対し「適地がない」、昨日20日の予算特別委員会での質問に対し「建設地がない」と答弁し、事実上公約が破綻していることを明言したことから【0点】。
⇨危険な駅前広場の再開発は、再開発ではなく、歩行者・タクシー・バス・自家用車などが錯綜する部分の整備を行うことがイメージであり、そのための調査費を計上したことから【25点】。
●小樽の素晴らしい自然環境を生かし老健施設の充実に取り組んで行きます。
⇨老健施設については次期の第7期介護保険計画策定に向けて検討されることから、現時点の進捗がないため【0点】。

小樽の教育改革を行います。

●ここ数十年間で低下してしまった児童・生徒の学力アップを図ります。
⇨就任後の議会質問において、私の「数十年間で学力観が変わり学力テストもない数十年前と何を持って比較しているのか」との趣旨の質問に対し「数字的な根拠を持ち合わせていない」と答弁したことから【0点】(ただし教育力向上にはやる気はあることは確認しており、その点については共感するところもあり)。
●情操豊かな人間形成に重点をおき、芸術や文化の向上を推進します。
同様の考えで取り組みを進めてきた教育長を副市長に迎えたことも含め【50点】。
●子どもの自然や歴史体験の機会を増やし、語学学習・図書館の活用、日常習慣の改善とともに、命の大切さ、街の素晴らしさを子どもたちに伝える施策を実行します。
⇨ALTの配置人数を増加したこと、図書館司書の配置を増員したことなどから【50点】。
●姉妹都市提携している国の言葉を中心に学ぶ機会を創出。国際社会に対応できる仕組み作りを行っていきます。
⇨英語教育の充実は図られてはいるものの、他のロシア・ナホトカ、韓国・ソウル市特別区の母国語の言葉を学ぶ機会は創出されず、隔年の視察団派遣のみに留まっていることから【25点】。
●子どもたちの体力向上を図れるよう、小樽公園に駐車場やプールを建設し、小樽運動公園に変えていきます。またスポーツ選手との交流機会を創出します。
⇨プール建設は今年度調査費を掲げ、市長自身が「(任期中に)道筋はつけたい」と答弁したことなどから、任期中に「建設し」まで辿り着けない公約であったことから【25点】。
⇨スポーツ選手との交流機会は、自らの営業ではなく、相手側からの要請により昨年、バスケットとフットサルのプロチームとの交流を開催したことから【25点】。
●スポーツや運動を通じて、心身の健やかな成長を図ります。
⇨この公約の意図するところを把握出来ないため点数はつけられません。

街が元気になる経済対策を実行。

●市場のみなさんや商店街の方から特産品や水産物を小樽市が買い上げ、ふるさと納税をしていただいた方に進呈をし、更にふるさと納税の増進を図ってまいります。
⇨一定程度実現していることから【75点】(水産物の部分がまだ達成出来ていないことからもう一歩としました)。
●様々なイベント誘致、企業誘致などを拡大。中小零細企業へより大きな助成支援を行い、経済波及効果を上げる政策を展開していきます。
⇨イベント誘致ともに企業誘致は拡大出来ておりませんが、IT関連企業を誘致するための予算を計上したこと、また中小零細企業への大きな助成支援がまだ何かも出てきません。ただし、理念条例とは言え「中小企業振興基本条例」の策定に向かって進んでいることから【25点】。

厳しめな点数かと思われますが、客観的に施策の進行状況と議会答弁を基に配しております。あくまでも市長公約についての点数で、前体制から引き継いだ施策を継続していることは申し述べておきます。なお、市長選挙は2年後ですが、現市長が政策予算をつけられるのは、来年度平成30年度分しかありません。選挙年度は骨格予算しか組めないことから、執行者としての森井市長が、市民に約束した公約についてどこまで進められるのか、注視されることとなります。

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Author: 安斎哲也

好きな言葉:為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり

6 thoughts on “過去の質疑や市長答弁を基に市長公約達成度を考えてみました。”

  1. 数字について、誤りがあれば、ご自身でチェックをお願いします。
    小樽市の財政調整基金は、28年度には28億円あった。29年度予算で6億円取り崩した。さらに、今後除雪費で17億円の取り崩しが見込まれるので、残額は5億円。
    これ以上の取り崩しは、難しいと思われます。
    平成30年度の歳入が今年と同様なら23億円の歳出カットが必要です。
    新規事業の構築よりも、既存事業の廃止を議論すべき段階ではないでしょうか。

    1. Super-Dolphin 様
      コメントありがとうございます。
      おっしゃる通り28年度の最終補正予算時は28.5億円でした。
      29年度では6.4億円取り崩す予算組みですが、除雪費は昨年度ベースで13億円は計上留保であります。
      ただし28年度では基金を取り崩さずに執行出来るという決算見込みが出てきており、一概には言えませんが
      20億円を自転車操業しているのは事実です。この20億円の歳出カットか20億円の歳入確保を考える、これは既存事業の見直しも同様にしなければなりませんが。
      大きな歳出カットが出来る市単費のものは多くないのが現状にありますので、今定例会で、私は、財政再建計画の策定を訴えようと原課にも伝えてましたが、市長が全く不誠実な答弁を繰り返すためにそれに時間を費やすこととなり時間切れとなってしまいました。
      今後も同様の見地から将来のまちのために議論をし提案をし行動して参りたいと思います。

  2. 市民プールの建設について、市長の公約が実施されるまで、待つことは何時まで待てばよいのか期限を区切って説明されるべきです。高島小学校のプールでは、場所が遠すぎて、使用料より、バス料金が高く、了することが市民には負担が多すぎます。プールができなのであれば、小学生等の水泳教室が民間のプールで委託されて実施されていることから、建設されるまでの期間、一般市民も高島小学校のプール使用料金と同額で利用できるようすることにできなのでしょうか?検討してください。

    1. 岡田昭正様

      コメントありがとうございます。
      まさにおっしゃる通りだと思います。
      そして現状の問題点の改善についてご意見をいただきました。
      現市長が決められないのであれば現時点でどうすべきか
      あらゆる手段を考えていきたいと思います。

    1. on 様

      コメントありがとうございます。
      次の市長選、たくさんの方々から様々なお声をいただきます。
      2年の折り返しを迎え、私としてもまずはいただいた任期を全することを考え行動して参りました。
      様々な状況を勘案してこのまちのために何が良いのかしっかり考え判断したいと思います。

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