政策議論出来ない・決められない市長が露呈した議会でした。

今朝のメディアでも取り上げられましたが、昨日27日、平成29年小樽市議会第2回定例会の本会議が開かれ、市長提案の議案や陳情について採決しました。

市長提案議案は、一般会計補正予算7,123万1,000円と職員退職手当や市税条例、市営住宅条例などを改正する条例案、報告として公用車による自動車事故や除雪作業中の車両損害事故など6件などでした。

補正予算については保育料軽減のための関連予算が盛り込まれていますが、これは森井市長が選挙公約で掲げた「第3子以降の保育料を無料化し、子育て世代の負担を軽減します」のものではなく、あくまでも北海道の補助制度を活用した3歳未満の第2子以降分についての保育料の無料化(年収640万円相当未満世帯対象)のためのものです。

また、周産期医療支援事業費補助金も盛り込まれましたが、これも小樽協会病院に対する婦人科外来診察と妊婦健診に係る自生支援で、市長公約の「産婦人科医の働きやすい環境を整える」ものではありません。このほかは、改選後の当時の新風小樽の議員として提案された中小企業振興基本条例制定に関係する経費、義務的な道路改良費、港湾建設費、学校施設の改修事業費、北海道の委託事業となる不登校児童生徒支援事業費でした。

今回、質疑及び一般質問に立ちましたが、市長がいつも「政策議論をしたい」と言ってはいるものの、そもそも公約には具体性がなく政策そのものが薄っぺらく、具体的に質問すればするほど「表現が出来ない」などと逃げ回る姿勢ばかりでした。

公約の中で、「LED街灯の増設、設置を急ぎます」について、「もともと前体制下で3ヵ年計画をつくり予算も決まっていた。何をもって設置を急ぐとし、当初計画と何を変えたのか」と質問しました。

これに市長は、「市長就任後、予算化を図る考えでおりましたが、既に予算かされていた」と全く無責任な公約であることを自らの口で露呈させました。

「周産期医療実現に向けて、産婦人科医の働きやすい環境を整え、支援を強化します」について、市長はこれまで「子育てしながら働ける環境を整える」と答弁していましたので、その中身について質問しました。

すると市長は「必ずしも産科医からではなく、お医者さんから聞いている話で、学会に参加する臨床という話があったから」と述べられました。全くもって産婦人科医のことではなかったことが分かりました。

これに加え、「老健施設の充実」の公約に対し、「仮に次期介護計画策定の委員会で必要ないと判断された場合でも建設するのか」と質問したのには、「仮定の話は表現出来ない」と逃げました。仮に答えられないならば、市の予算も計画も全て仮なのにそれは自身が議会に計上し答弁するのに、都合の悪いことは逃げ回るという姿勢はいかがなものでしょうか。

市長が「政策議論をしたい」と言っているのは一体何なのでしょうか。

以下、残念ながら陳情第19号新「市民水泳プール」建設の平成29年度中の基本設計・実施設計方について不採択としましたので、私の討論を記載します。

陳情者の1日も早く建設をという思いには賛同しますし、平成27年度の早期建設の陳情については全会一致で採択し、公約を掲げた森井市長に対し議会の総意としても訴えました。

しかし、市長は、小樽公園に建設すると市民に約束しているのに、場所も建設形態も検討・調査と先延ばしし、今年度に予算計上した調査費においても調査先への段取りもできず、市民に期待だけを持たせた、いっとき政権交代を果たしたある政党よりもデタラメな公約であることが今定例会の質疑で白日になりました。

先日25日投開票の横須賀市長選では、虚偽答弁、市有地での建築基準法違反のバーベキュー問題、市長の献金者を職員として採用した問題などを抱えた現職候補が敗れました。

森井市長においても、虚偽答弁の乱発、後援会関係者がらみのゆがんだ行政運営、後援会幹部の市参与雇用問題とまさに酷似した問題が数々あります。

さらに森井市長におかれましては、人事問題とともに、このプール建設のように、虚偽公約にもつながる、実現不可能な公約がいくつもあります。

横須賀市議会では、先に述べた問題で100条委員会までに発展し、選挙で敗れるという市民の審判が下りました。

森井市長におかれましては、横須賀市長が起こした問題に加え、市民に約束したのにそもそも実現し得ない公約が数々あることからもより一層市民の見る目が厳しくなることをご自覚されるとともに、まだ3万8000の票が自分にあるのだとおごることなく、議会議論でも仮定の話は表現が難しいと逃げるのではなく、謙虚な姿勢で真摯に議会対応をしていただくよう求めます。

市長の決められない政治によって、新「市民水泳プール」建設はどんどん先送りされ、平成29年度中の基本設計・実施設計方については難しくなりました。よって、陳情趣旨には賛同出来るものの、物理的に可能ではないため残念ながら不採択を主張します。以上討論を終えます。

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Author: 安斎哲也

好きな言葉:為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり

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