市長公約事業で計13.6億円、市財政一層硬直化。最初の市長選で掲げた退職金返上の考え「もう今は持ってません」。

予算特別委員会の審議中ですが、2月27日に行った私の質疑及び一般質問について質問と答弁の要約を掲載致します。今回は、小樽市長が森井さんとなり、自身の公約を優先することが目的となり、事業自体は必要なものもあるのですが歳入増加策がなく支出だけで財政の硬直化が一層厳しい状況となっているという観点で質問しました。

1.任期最後の新年度予算と市長の政治姿勢について
これまでも厳しい財政状況ではありましたが、新年度はより一層厳しい状況であると認識しています。財政調整基金を取り崩し、不用額で黒字が出ればまた積み立てるという自転車操業から早く脱却しなければなりません。

(1)公約に関連して

  • 【質問】そこでまず伺います。森井市政が新年度事業にあたって「自信の公約だ」と大威張りして各種事業を紐付けしていますが、この3年で、市長公約とし、除排雪を除き新規又は拡大した事業は何でいくつあり、総額はいくらですか。
  • 【答弁】平成28年度は、鉄道駅バリアフリー化設備等整備事業費補助金、小学校英語教育推進事業費、ふるさと納税関係経費、こども医療費助成など、22事業、4億6,871万5,000円。29年度は、防災行政無線整備事業、新・市民プール整備調査事業費、スポーツ選手交流事業費、語学指導等外国青年招致事業費など21事業で1億8,019万7,000円。30年度は、既存街路防犯灯LED化推進事業費、こども医療費助成の拡大、第3子以降の保育料無料化など13事業で7億1,195万2,000円。これらの合計は56事業、13億6,086万4,000円となっております。
  • 【質問】3回目でそして最後の予算編成において、公約に明記していたのに達成出来ていない事業は何ですか。理由も合わせてお聞かせ下さい。
  • 【答弁】「老健施設の充実」は介護保険事業計画において増床の予定がないため、「札樽間の交通アクセス、利便性の向上」については時間を要するため、「駅前広場の再開発」は関係者との情報交換を行っている段階であるため、「中心市街地に市営住宅を建設」は現在複数の候補地の検討を行っているため、「プール建設」は時間が必要であることから現時点では実現に至っておりません。
  • 【質問】以前から市民に公約の達成状況をオープンにすべきと指摘してますが、市長もその手法を検討すると答弁しています。その検討結果をお示し下さい。まだ結果がない場合はなぜ決められないのかお聞かせ下さい。
  • 【答弁】4年間の総括の段階で、市民の皆様にできるだけわかりやすくお示ししたいと考えておりますので、それに向けて引き続き検討を進めてまいります。

(2)人口減少における都市インフラ、歳入増加策について

  • 【質問】またあくまでも人口減少幅を少なくしながら、小樽の市街化区域・インフラの更新・改廃を積極的に考え実践しないとならない時期だと思います。あくまでも将来人口を見据えた都市インフラの更新・改廃を検討しないとならないと思っています。まさに小樽市公共施設等総合管理計画はその一つですが、道路や上下水道も将来人口を見据えて改廃を進めるべきと思いますがいかがですか。
  • 【答弁】インフラ施設や公営企業施設については、市民の安心・安全な生活に欠かせないもので、単純に削減することが現実的に不可能なことから、施設の長寿命化による更新費用などの縮減に努めながら、長期的には、まちづくりの各関連計画を踏まえた見直しを図り、更なる縮減を目指すこととしております。
  • 【質問】市税や地方交付税の大きな増加も見込めません。その中で、「きめ細やかな」と公約したのに排雪抑制し支出を抑える除排雪以外は、支出ばかりの森井さんの公約を推進するだけでは市財政はより一層の硬直化を招きます。森井さんの公約において歳入増加策はふるさと納税だけでしかありませんが、それ以外の増加策があるならお示し下さい。ないならその理由もお聞かせ下さい。
  • 【答弁】今年度においても、徴収一元化による税外収入の横断的かつ効果的な徴収対策の実施が一定程度の成果をあげているほか、遊休資産の売却やクラウドファンディングに初めて取り組むなど、自主財源の確保を進めてきたところです。今後も企業版ふるさと納税の対応を研究するとともに、企業誘致の推進や、使用料・手数料の海底など歳入の増加を図りながら財政の健全化に向けて取り組んでまいります。

(3)行政サービスの質の向上とコスト削減について
千葉県我孫子市の福嶋浩彦元市長とお会いしお話を聞いてきましたが、福嶋氏は、市長時代、少子高齢社会において、市民が主体者となった公共をつくる必要があるという理念の中、提案型公共サービス民営化制度を導入しました。市役所全ての時無事業を公開し、企業やNPO等市民から自分たちがやった方が市民のために良いサービスを提供できるという提案を公募。審査の結果、採用されたらその提案者が事業者となるというものです。

  • 【質問】財政が硬直化しているからコスト削減という行政側の都合ではなく、民間からの発想で質を高めていくこの制度は、まさにコスト削減とともに質の向上の面でも必要と思いますが、小樽市における全ての事業、森井さんの公約の事業もその観点から公開し、同制度の導入をすべきと考えますがいかがですか。
  • 【答弁】我孫子市でこの制度を導入した背景には、NPO法人や市民活動団体が多く、既に公共サービスの一翼を担っている団体があることや、そうした団体が、民間でいろいろな経験を積んだ後、退職により地域に戻ってくる団塊世代の受け皿になっていることなどがあったと聞いております。本市においては、こうした背景とは異なることから難しいと考えておりますが、今後においては、他都市の事例の収集に努めてまいりたいと考えております。
  • 【質問】都市機能におけるインフラの改廃と民間力による行政サービスの質の向上について質問してきましたが、なぜこの質問をしたかというと、森井さんになってからは、経費がかかる無駄な除雪地区の分割や入札のやり直しなど、森井さんがやりたいことにいらない無駄がかかり、しかも除排雪においてはサービスが劣化しているからです。これからの小樽のまちを考えれば、無駄に分割を行い後援会関係者が関わるような制度設計ではなく、7分割の地域総合除雪が良いのか含め、全市的に除排雪路線を見直しを検討すべきです。いかがですか。
  • 【答弁】これまで取り組んでおります除排雪の見直しを検証し、課題を整理し、解決していくことを繰り返すことが、今後を見据えた本市の除排雪作業につながるものと考えており、現状の7地域や除排雪路線の見直しにつきましては、これらの進捗状況や、地域間で除排雪路線延長に差があり、作業の遅れが目立つ地域があることなども勘案し、検討してまいりたいと考えております。
  • 【質問】また先ほど事例を紹介した我孫子市では、各担当部課や学校、公共施設で独立して委託していた管理業務を一括して入札発注しコストカットも行いました。それぞれの管理業務を分割して経費を重ねるよりも一体的に入札発注する方がメリットが大きいと思いますがいかがですか。
  • 【答弁】本市においても一括して発注している実績がありますが、包括施設管理業務委託を実施した場合、自治体としては、入札や契約事務の負担軽減、事務コストの縮減が図られるほか、一括管理することにより民間のノウハウが活かされ、業務の質の向上が期待されるといったメリットがある一方、市内業者の受注機会が縮小されることや請け負える業者が限られ競争性が低下する可能性があるといったデメリットも考えられます。

(4)減給条例に関連して

  • 【質問】今定例会で、前定例会で否決となった減給条例を提案していますが、全く理解に苦しみます。森井さんになって歳入増加策を打ち出せず、自信の公約や除雪制度の見直し、ふれあいパスの市負担増など無駄な税金がかかっていることを考えれば、1ヶ月50%の減給は甘く、しかも辞職勧告を議決している身としては賛成出来るものではありません。しかし、そんな中でも、任期満了に近づけば、自ずと退職金は増えていくことになります。私としては議会として兵庫県西宮市議会のように退職金の減額条例を提案すべきだと考えます。そこでまず森井さんが市長の任期を満了した場合の退職金はいくらになりますか。
  • 【答弁】退職手当の額につきましては約1,800万円であります。
  • 【質問】そして、前にも伺いましたが、最初の市長選の際に掲げていた退職金を返上するという考えは本当にないのですか。改めて伺います。
  • 【答弁】平成28年3月10日の予算特別委員会でお答えしたとおり、その考えは、もう今は持っておりません。
  • 【質問】ないのであれば、当時どうして掲げていたのですか。
  • 【答弁】当時は、それが財政健全化の手法として有効であると考えたからであります。

(4)市長交際費について

  • 【質問】森井さんによる経費の無駄遣いについて指摘しましたが、最期に伺います。市長交差費が75万から100万に増額しています。その理由をお聞かせ下さい。また、なぜ25万円増額なのか根拠をお示し下さい。
  • 【答弁】予想が困難な慶弔費につきましては、過去5年の実績を基に36蔓延を、以外は、前年度実績を基に2%を削減し64蔓延と見込みましたが、全体としては、25万円の増額となったものであります。
  • 【質問】記者会見で市民との対話のためと仰ったとのことですが、その対話というのはどういうもので、なぜお金をかける必要があるのですか。
  • 【答弁】市民との対話とは、各種団体の総会等において、市民の皆様からのご意見を伺ったり、皆様の御熱心な取組に対し、敬意・感謝の意を伝えたり、市の取組を説明したり、様々な分野での最近のまちの動きについてお知らせをしたりする趣旨で、お話したものであり、大変重要な役割を果たしているものであります。私としては、可能な限り出席をし、会費の掛かるものについては、交際費から支出しているものであります。

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Author: 安斎哲也

好きな言葉:為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり

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