「議会は反対ばかり」の印象操作から目覚める時期。

昨日3日(月)13時から第2回定例会の最終本会議が開かれましたが、市長派議員の事実誤認と他議員の私生活に及ぶ言論を行い議場は炎上し7時間にわたり空転しました。ようやく再開したのは20時40分で結果的な夜間議会に突入しながら上程された議案について全てを議了し閉会しました。

今定例会には、市長提案として12本の議案と報告4本が上程されました。このうち一般会計補正予算については、日本遺産地域活性化事業費250万円、子どもの生活実態調査事業費218万円(うち国庫補助金225万円)、中小企業振興会議運営経費50万円など合計2,418万5,000円の補正額でした。

このほか、市長の減給条例案、副市長の選任案、市税条例の改正案、旅館業法施行条例の改正案などがありました。なお、共産党からは、非核港湾条例案と冬を安心で安全かつ快適に暮らす条例案の2本が提出されました。

この中でメディアでもクローズアップされたのが副市長の選任案と市長の減給条例案の2本でした。これらが不同意と否決されたということで大きく取り上げられました。過去にもこのほかの議案の結果がいまいち報じられない又は伝わらないためか、本会議終了後は一部の市民の方から「議会は反対ばかり」というお声を頂くことがあります。

また市長においてもある会合などで「議会にいじめられてる」と公言しており、議会が明確な論拠を持って各案件に是々非々で態度を表明しても全部反対でいじめているという印象操作につなげられてしまっているようです。

今回の道新朝刊においても「市長への批判相次ぐ―減給条例案4度目否決で」との見出しで記事が出ると、まさにその論調を膨らませることになります。それも市長の狙いであって、今回の50%一か月減給条例は3回目の提案となり、一度否決されたものを何度も提案し「議会が否決」という結果を作らんがためと思っています。まさに議会は反対ばかりで、市長の批判しかしていないという印象操作に熱心なのだと思います。

そして何よりその印象操作に加え、市長の全く根拠のない「責任として相応」という理由だけで自身の後援会関係者による高島漁港区の観光船事業の許認可問題を片付けようとしていることが問題です。もし本当に自分に責任があるというのであれば、否決した議会に対しどうしたら相応になるか、どのような量定なら可決してもらえるかと協議に回るのが普通であると思います。結局は、減給条例を出せば良いと思っているのが荒唐無稽な条例案提出と言わざるを得ません。

自身の政治活動「辻立ち」を市長公務だと豪語し選管に注意されても続け、会合に出れば「議会にいじめられてる」と公言し、そして出せば否決だと報じられ議会は全て反対だという印象操作にご熱心になる前に、我々が議会議論の中で提案した政策や自身が公約した政策に対する質問に対し、明確な根拠を持って対峙して頂く方がよっぽど大事だと思っております。根拠も示さずあやふやな答弁をし、選挙で不利になる案件や答弁が苦しくなれば「検討」「検討」の先送りはこれ以上お止め頂きたいと思っております。

なお今回の市長提案12本の議案のうち否決は2本でほか10本は可決しております。前市長時代にもわずかの議案の修正可決がありましたが、議会議論にあたり、各会派の政策要望を加味した予算をつけているということもあることから可決が多くあるというのも事実。でもこれは、二元代表制と言えども、小樽市のための予算編成の中でどうしたら議会が可決し賛同してくれるのかを考えた上での政治判断と政治能力であります。故に否決や修正可決ばかりがあるのは議会との対立構造を修復出来ず、そしてもまともな政策議論をしていない証拠であることも事実であります。

だからこそ議会議論で議会側が逆に親切に指摘してるということにもそっぽを向き「私はそう思わない」と思い込みと持論を展開し珍解釈だけを並べる方に対し、それでも小樽市のためであるということから必要な議案は可決しているというのが今の議会であると断言します。

なぜかと言いますと、昨日の本会議で発言が議長職権で削除された市長派議員が良く言うことの「市長は市民のために政策を着実に実行している」は議会の議決があるからであります。議決権のある議会が反対ばかりしていたら市長の公約は一切達成出来ませんから。

来春はいよいよ統一地方選挙の年。一部分的な情報や人から聞いた噂や誤情報など、トランプ大統領の言葉を借りるとフェイクニュースに踊らされず、まさに「議会は反対ばかり」の印象操作から目覚める時期であります。まずはそのフィルターを解除した上で、その後は、客観的にそして冷静に議会での言動や今後の政策を見聞きし吟味した上で、今後の小樽市の方向を示す行動に移って頂くことを願います。

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Author: 安斎哲也

好きな言葉:為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり

6 thoughts on “「議会は反対ばかり」の印象操作から目覚める時期。”

  1. こんばんは。安斎さんはじめ議員の皆さん、本当にお疲れ様です。
    市長提案がゼロ、あるいは1、2本しか可決されていないのであれば、議会が反対ばかりで、市長
    の批判しかしていないとする論調は分かります。現実は、12本のうち10本は可決されているのです
    から、議会は反対ばかり・・・という論調や意見は明確に矛盾しています。
    森井市長が辞意を表明されたとのニュースを聞きました。唐突な感じがしますね。

    1. taka-san様
      コメントありがとうございます。仰る通りですね。また辞職表明の会見では「議会はすべてに反対」と仰ったようですが、大うそつきですね。事実を捻じ曲げてでも議会が悪いを誇張して自分の正当性を問いたいのだと思いますが、低レベル過ぎて呆れています。

  2. NHKや民放各局で放送されたようですね。
    記者会見の模様は小樽ジャーナルさんで拝見しましたが、
    先日の本会議場での某議員の討論内容に輪をかけてひどかった。
    自分の無知蒙昧を棚に上げて、すっかり議会を悪者にして・・・

    厳しい財政の折といいながら、数千万円かかる選挙費用をどうやって捻出するのでしょうか?
    また、これまで議論されてきた高島の観光船やらなにやらの責任はどこにいってしまうのでしょうか?
    自らの地位にしがみつきたいがために、将来のことは明後日の方向に投げやってしまうような振舞いを是とする人間には市長というお役目についてほしくありません。

    自らの目で森井氏のこれまでのあれこれを見ることがない市民がたくさんいます。
    そういう人たちは、公務と称した選挙活動で「議会にいじめられ~」の発言を真に受け、
    若く熱意のある市長の取組を議会や経済界が邪魔していると真剣に思っています。

    安斎議員はじめ、議員の皆様にはそれぞれの支持者はもちろんですが、
    ほかの多くの市民にも現状のひどさをわかるように、様々な機会を捉えて訴えていただきたいと願います。

    長文で申し訳ありません。

    1. OG様
      コメントありがとうございます。本当にひどい内容でしたね。それでも信じる人がいるのだから不思議です。そして自分の非をあやふやにして、議会が悪いからという世論を作って市長に居座るということだと思いますね。仰る通り、今後、あらゆる場面で事実を発信していきたいと思います。

  3. ついに退職することになりましたね。自身が公約した、市の財政がよくないから、退職金は辞退することはどこへ行ったのでしょうか。また高島漁港の観光船業者には立ち退き、施設の撤去は勧告されたのでしょうか。自身の後援会に関係しない、銭函の海水浴場の時の対応とかけ離れていますね。今度は小樽市、小樽市民、市の職員に分けはだてなく仕事の進める人材に期待します。私利私欲の塊、後援会、お友達の優遇はこりごりです。市会議員の方々もそのようなことが起こらないよう頑張ってください。

    1. teru様
      コメントありがとうございます。
      最初の頃の森井さんはどこに行ってしまったのでしょうね。昔ならこんな決断したから退職金はいらないというのが僕の知ってる森井さんでした。
      残念の一言です。さらに森井さんが思うとか思わないとか解釈が違うといっても事実は変えられないので、ご指摘の利益供与や便宜に対してどう責任とるのでしょうかね。
      僕らは市長に比べ権限も少ないし、1人では決められないのが実際ですが、ただダメなものはダメなとチェックできるのも議会です。この一ヶ月、不毛な税金支出になってしまったことを、なんとか義をぶつけたいと思ってます。

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