ロケで経済効果7.6億円!すごいよ北九州市。

6日から本日まで、福岡県北九州市において全国若手市議会議員の会の総会研修会でした。

研修は、宇佐神宮参拝及び宇佐神宮を中心とした観光づくり、北九州が進めるサブカル政策、講演「稼ぐまちが地方を変える」、洋上風力発電拠点化事業・北九州市フィルムコミッションなどです。私の個人的趣味や施策として興味関心のあったものもあり大変有意義な3日間となりました。

北九州が進めるサブカル政策についてです。北九州は銀河鉄道999の松本零士先生をはじめとする多くの漫画家さんが誕生してます。この地にある各ポップカルチャーを発信してまちの賑わいを作ることを目的に、民間のあるあるCityとパートナーを組んで民間施設に入居する形で漫画ミュージアムを開館。

漫画をただ展示するだけでなく、北九州に特化した漫画の展示・紹介はじめ漫画の作り方や漫画やポップカルチャーの経済効果なども示してました。市役所職員も学芸員からの研修も受けており、カルチャーの動きをしっかり調査把握し、製作会社を訪問したりネットワークを広げ、この大きな動きに展開されているものと思いました。

また、人材育成にも力を入れておられ、製作会社やプロのクリエイターの方から教わる漫画スクールがありました。まさにまちの資源と漫画・アニメ・ゲームなど日本が世界に誇るポップカルチャーを文化交流・産業振興・人材育成に取り組んでおり学ぶべきものがたくさんありました。小樽でも商店街青年部の方が頑張ってアニメパーティを開催し賑わいづくりを行ってますのでとても参考になりました。

稼ぐまちづくりについてです。各地の事業型まちづくり会社に携わり各種著書を出版する木下斉氏の講演「稼ぐまちが地方をかえる」でした。補助金は麻薬であると断絶した木下さん。辛辣な物言いの中にも経験値からのまちづくりに対するお話は大変刺激的で勉強になりました。

「まちを一つの会社としてみる」、「社会の礎は民の稼ぎ」、「いかに行政に依存しない民の稼ぐ力を作るか」、「空き店舗改善率はナンセンス」、「売り上げがないところに補助・支援をしてもダメ」、「必要なのは経費補助ではなく、新たな売上や需要開発」、「有利な立場にある公共資産で稼ぎ、公共財源を生み出す」、「すぐに外注かけるのではなく委託するのでなく職員の研修費に回せ」などなど。やっぱり町が生きていくためにはそこで子供を育てやすいというのと、商売が出来る儲かるという稼げる環境づくりが必要だと再認識し、その手法を学ばせてもらったのでワクワクしてます。

そして本日の最終日は、全国先駆けで日本一ロケ誘致に取り組む北九州市のフィルム・コミッションの取り組みと風力発電関連産業について研修しました。

まずロケ誘致に関してです。約30年前ですが、当時の調査において、同市は住みやすい街No. 1になった一方、街に対するイメージはワースト1となったことから広報室にイメージアップ班を設置。その取り組みとして、映画やテレビドラマのロケ誘致によるメディア活用による戦略に乗り出しました。

どれだけ早く情報をキャッチするか。そして真っ先に原稿を手に入れその場面に適した場所を売り込みかなどの努力を続けました。組織体制としても過去の担当者と制作側等の関係者とつながり続けられるよう携帯電話ごとを引き継ぎ、そして職員一丸となって情熱を持って市民が楽しめるよう、長期の炎天下でのロケに参加する市民の気遣いを行なってきました。

この結果、映画は、図書館戦争や海猿、相棒、ドラマは、MOZU、福岡恋愛白書など大規模なロケ誘致に成功。昨年度は過去最高の44本の誘致・支援件数となりハリウッドドラマはじめとする海外ロケも行われるほどになりました。

今年の新聞記事で目にした方もいらっしゃるかと思いますが、ただ誘致・支援をするだけでなく数値として経済効果を算出しました。製作会社に対し、何人が何泊し何にお金を使ったかを調査。結果、直接効果は5.2億円、間接効果は2.4億円で7.6億円もの効果を生み出すことに成功。さらに当初目的のイメージアップについても、若者意識調査で自慢できるものに映画・ドラマの撮影がトップのなりました。

東京から遠距離で舞台となる原作が少ないなど不利な条件がある中、市民の協力・理解が生まれて多くのロケを呼び込むことに成功。そして、大きな経済効果と宣伝効果をもたらすとともに、シビックプライドの醸成にもつながる北九州の取り組みは圧巻でした。以前に特集を見てずっと興味関心を抱いてましたのでありがたい機会でした。

小樽においても同じくフィルムコミッションがあり、逆にイメージが良く魅力度上位であることから多くのロケが行われていますし、深夜やら朝方からのロケに対して市職員も頑張ってますが、もっともっといい方向につなげれるヒントを頂きました。

なお、風力発電関連産業については、ロケ誘致同様全国初の取り組みとして行っています。港湾区域を活用し、ただ洋上風力や陸上風力の設置促進だけでなく、九州はじめとする全国への風力建設の基地港湾という大規模な事業の促進にも力を入れてます。

3日間の研修で特に私の興味ある施策や取り組みを学ぶことが出来、とても実りある刺激ある研修となりました。金がないと諦めるのではなくなくともアイデアと行動力で出来ることもありますから、小樽が前へ進めるようこの研修の成果を活かしたいと思います。

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Author: 安斎哲也

好きな言葉:為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり

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