市長選迫る中、17日に公開討論会。自分で見聞きし判断する絶好の機会です。

戦後の小樽市史上初となる出直し市長選が19日告示・26日投開票で行われます。前職の辞職(退職金1,350万円)に伴い、5,600万円かけての選挙となりますが、前職に加え3氏が立候補を表明しています。このための公開討論会が明日17日(金)に開かれますが、前職が欠席する中、3氏の舌戦が行われることになります。

新聞やテレビ、ネットでは、選挙戦の情報が少なからずあり、政策ビラや後援会討議資料が手元に入る人はだいたいの内容は把握出来るかと思います。それであっても、立候補予定者の姿や声を直接見聞きする機会は早々にありません。候補予定者がただただ自分の主張をするだけではなく、それぞれが互いの政策をぶつけあう機会はこのような討論会でしかまずありません。

今回は、選挙権年齢が18歳以上になってから初の市長選挙となります。まさに、今、自分たちが住んでいるところで、そして、近い将来、働き、中には結婚をして子どもを産み育てていくまちの将来の市長を決める選挙です。ぜひ若い方々にもこの公開討論会に来ていただき、候補予定者それぞれのビジョンや政策を見聞きし判断をして頂きたいと思っております。前職は欠席ですが。

そこで私の考えです。まず、小樽市の財政についてですが、平成18年当時の小泉政権下での三位一体改革による赤字財政からようやく立て直しを図り、元職時にはゼロだった貯金も32億円に積み上げることが出来ました。しかし、29年度決算でそこから10億円削られてしまいました。地方交付税の減収がまさに大きな要因ですが、その対策を講じずに自身の公約を優先したため歳出が増加し貯金を切り崩す額が増えたのが結果です。

歳出についてです。前職が行ったのは排雪抑制が一番です。平均以上の降雪量が続いた元職時代の排雪量が38万立米(こののち追加補正も実施)に対し、平均以下の降雪量が続いた前職は27万立米(追加補正なし)で歳出を削りました。確かに、無駄な歳出は削る必要がありますが、市民が求める除雪よりも排雪のニーズに応えないのはもってのほかであります。

歳出抑制という観点において除排雪を進めるのであれば、やはり排雪対象路線の見直しや市民との協働による排雪サービスの向上など、全市的な制度設計の見直しをするべきであったのです。議会でずっと訴えていましたが聞く耳を持ってもらえませんでした。

収入についてです。各候補予定者の中には、人口減に歯止めをと訴えている方がいらっしゃいますが、全国的に人口減が進んでいる状況では都市間の奪い合いで、自由にお金を使えるところの一人勝ちになるだけです。抜本的な対策がなかなか講じずらい現状では、今後も人口が減少します。市税収入は下がり、企業も減ると法人税も下がり、固定資産税も減っていきます。

それなのに、都市機能を20万都市のまま維持していく状況では、まともに小樽の子どもたちに対して当たり前に使うはずのお金も削らなければなくなります。人口減少は、社会状況の影響が大きいので、その減少幅、特に社会減を減らすための工夫を行いながら、将来的に人口がもっともっと減った時に見合った社会インフラの縮減と公共施設の再編統合をしなければならないと考えています。

この状況の中においても、やはり未来ある子どもたちのため、子育て・教育についてはより一層向上させないとならないと思っています。

子育て施策の一つとして、小樽商科大学との共同研究で示された「公園の整備」について触れます。ただし、前述したように、小樽市は、ゆとりある財政状況ではございません。だからこそ、私は以前から議会で提案していましたが、奥沢水源地の保存・活用の手法の一つとして、大阪府泉佐野丘陵緑地での「使う人自身がつくる公園」の取組みを参考にして、ハードの予算を抑え、利用する市民が活動しながらつくりあげていく公園にしてはどうかと思っています。

教育についてです。これは学校教育だけの話ではないかもしれません。私としては共育を重視しています。行政に関わる人含め企業人も家庭教育や地域活動をする人などあらゆる人材育成のための費用を捻出するべきだと考えます。ハードにお金をかけるよりも最小の額で最大の効果をもたらすものであると思っています。

ただ、子育ても教育もどんな良いことを言ってもやはりお金がなければなりません。市民税や法人税、固定資産税が減少する一方では良いことを言っても結局削らざるを得なくなります。

だからこそ都市インフラと公共施設の統合再編を進め、小樽市内には各地域において強みがありますので地域ごとのあるべき進むべきビジョンを作り、将来にわたるコストを大幅に削減しつつ、活動する人を支え働く人を増やす努力をしなければと思っています。ただ中小企業対策や支援だと言ってもこれは一時のことです。需要を作らずして企業が売り上げを増やすことが出来ません。稼げる仕組みや場を創出することが必要だと考えています。

もともとを考えれば、そもそもはニシン漁で稼げると思った人たちが入り込み、そして人が増えたらモノも増え、お金が必要になった。日本の近代化に必要な石炭を運ぶのに空知に近い小樽港から運び出そうと考えられた。そんな歴史を考えれば、社会情勢によって稼げるものが減った機能が移った小樽で、企業に対して小さな支援や補助と言っても無意味だと考えます。

そして最後に結果、経済効果が上がれば働く人(稼げる人)が増えれば税収も増え、子育て・教育にお金を使うことが出来るとともに、高齢者の支援を継続することにつながります。ただ高齢者を支える現役世代が少なくなっていくのは自明の理。健康で元気に活動出来るように病気予防や介護予防にはもっともっと力を入れ負担を減らさなければならないのも事実です。

これらを全て行政でやることは限られています。そもそもの小樽気質としてあるように、行政が何かをやってきたというよりは市民が立ち上がって成し遂げてきたこと、現在もまちづくり活動が盛んであるということ、このことから、活動する市民と手を取り合って、それぞれが責任と役割を自覚して、小樽のために何を成すべきかを考え行動し未来を作り上げていくことこそが必要なのだと思っています。

そして私においては、これまでの議員として頂いた任期中に全道全国各地の若手議員はじめ先輩議員とネットワークを作らせて頂きましたのでそれを小樽・北海道のために使いたいと思っています。26歳から本当に勉強させて頂きました。この私の理想と活動してきたものを小樽のために最大限生かせる人たちとともに任期を全うしたいと考えています。

「笑顔あふれる元気なまち」。何をどう言ったって、健康でなければ笑顔になりません。元気でなければ笑顔になれません。笑顔でなければ人を幸せにすることが出来ません。今朝の新聞にもありましたが、平成は改革派首長が数々出てきたという記事ですが、当時は、敵を作って改革を進めるのも良かったのでしょうが、お金のある豊かな政令市などではまだ良いのかもしれませんが、お金のない都市は生き残りをかけてみんなで頑張らなければなりません。そんな時だからこそ、敵を作り喧嘩をして何になるのでしょう。みんなで話し合って全部納得しなくても妥協点を探って前に進むしかないのだと思います。

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Author: 安斎哲也

好きな言葉:為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり

3 thoughts on “市長選迫る中、17日に公開討論会。自分で見聞きし判断する絶好の機会です。”

  1. 討論会も終わりましたね。
    一言、何故?
    自身の公約、将来の小樽像を語らず参加されない候補者がお一人おりました。
    理由はどうであれご自身が考える小樽像を市民に提示しないのでしょうか?
    後援会の紙面では聞こえが良いことばかりです。
    この方に限らず、ほかの候補者の方が考える市民へ求める痛みや我慢を強いる部分を
    聞きたかったです。結局は耳障りの良い言葉が多かったと思います。
    長を目指す者としてのビジョンは理解しますが、具体案が陽炎のように見受けられます。
    何かといえば、長や職員の給与削減で乗り切ろうという思いが透けて見えますね。
    夢ばかりではなく現実的な危機を聞きたかったです。

  2. 討論会も終わりましたね。
    一言、何故?
    自身の公約、将来の小樽像を語らず参加されない候補者がお一人おりました。
    理由はどうであれご自身が考える小樽像を市民に提示しないのでしょうか?
    後援会の紙面では聞こえが良いことばかりです。
    この方に限らず、ほかの候補者の方が考える市民へ求める痛みや我慢を強いる部分を
    聞きたかったです。結局は耳障りの良い言葉が多かったと思います。
    長を目指す者としてのビジョンは理解しますが、具体案が陽炎のように見受けられます。
    何かといえば、長や職員の給与削減で乗り切ろうという思いが透けて見えますね。
    夢ばかりではなく現実的な危機を聞きたかったです。

    1. 札通者様
      コメントありがとうございます。
      後援会の紙面にある通りのことを討論会で話すと、ウソがばれ論破される恐れがあるので敵前逃亡したのかと推察します。また、各候補者の方の主張ですが、各質問に対する回答が1分とか制約があり、限られた時間内での主張により、なかなか深かいところまで伝えられなくなってしまったのかもしれませんね。
      まさに給与削減が一番の歳出カットに近いと思われがちです。ただ前職による市政運営によって志気が低下している現在、すぐにそれが出来るかも難しいところかもしれません。。。夢と現実的な危機を選挙戦でどう訴えるかこれが一番知りたいですし、知らせないとならないですね。

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