もしも前職が再選しても議会はより混迷。8ヶ月後にはまた市長選。

前職の辞職に伴う選挙戦も残り2日となりました。4候補の陣営が選挙カーを走らせたり街頭演説や個人演説会などで訴えをしておりますが、もしも前職が再選した場合、法廷ビラで虚偽記載し市民を騙し続けていることによって選挙後の議会はその言動を巡ってより混迷することになります。そして8ヶ月後にはまた市長選が行われることとなります。市民の皆さまは、嘘や噂、でっち上げのヘイトスピーチを鵜呑みにするのではなく、今こそ「真実一路」の選択をするべき時なのです。

「一部の議員によって『民意』を踏みにじられました」。「新たな提案はことごとく反対」。「優秀な職員を人選した『副市長案』をも理由なく否決されました」。「議員自らの給料を増額する判断をなされました。しかも、市民の皆さまに知られないように」。前職の法廷ビラにはこのような誹謗中傷から始まっています。

「一部の議員によって『民意』を踏みにじられました」については、民意というのは多様なものであります。議員も市民の負託を受けて当選しています。自分に反対するのは民意ではないと言う主張は、民主主義国家の地方自治体の長を一度でも経験した方の発言とは甚だ思えない、まさに独裁政治の国家元首のあり様であります。

「新たな提案はことごとく反対」については、前職就任後の平成27年度は市長提案128件のうち原案可決124件、修正可決1件、否決3件。平成28年度は市長提案135件のうち原案可決107件、審議未了27件(議会自然閉会のため。のちに専決処分承認)。平成29年度は市長提案124件のうち原案可決119件、修正可決1件、否決4件。3年半の市長提案は387件で原案可決は350件と9割になります。どこがことごとく反対しているのでしょうか。

なお、修正可決・否決した主なものは、前職の後援会関係者を参与として月額30万円で任用した予算や条例とその支出をした決算を不認定、排雪抑制する除排雪委託料の再考を求めて減額修正、ふれあいパス事業における契約規則違反、後援会関係者の観光船事業の許認可をめぐる条例違反とそれに伴う市長の減給条例案、副市長の選任議案などであります。このほかにも後援会関係者が関わる貸出しダンプ制度の一部組合が利益増となる制度変更、ふ頭除排雪に関わってあえて割高となるのに分割発注したことなど、論功人事・利益誘導と疑われかねない市政執行・制度変更についてであります。これらを反対・否決して何が悪いのでしょうか。

「優秀な職員を人選した『副市長案』をも理由なく否決されました」については、一度目は、前職が選挙時からずっと反対してきたパーティ券に関わり販売した元部長職を選任しようとしたから不同意(反対)。二度目は前教育長の選任であったことから同意(賛成)。三度目は約3,700万円も人件費が上がる組織変更案を上げた元総務部長を選任しようとし不同意(反対)。なお、一度目も三度目も反対の場合は各会派が議会の場で明確に反対討論をしております。三度目の反対討論→平成30年第2回定例会(P141〜)

「議員自らの給料を増額する判断をなされました。しかも、市民の皆さまに知られないように」については、そもそも給料を増額した事実はありません。ただし、2017年12月の市議会において、「小樽市議会議員の報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例案」が3会派から提出され可決となりました。議会に上程され議事録や広報でも公開しております。

なお、これは過去から、人事院勧告における職員の期末手当の支給割合の改定に合わせて市議会議員の増額分(0.1月)をどうするか各会派で議論が重ねられ、据え置いてきた経過があります。金額で言うと年15万8,760円の増ですが、わたしは今の段階で上げるべきではないとの主張から棄権しました。否決にしたとしても可決されればその分が自分に入り戻すことは寄付行為となることからです。なお否決し前職と一緒に選挙戦を戦い、同様の誹謗中傷をしている方はしっかりポケットに入れています。

これ以外にも数えきれないほど事実を捻じ曲げて議会を批判し続け、自分自身の存在意義を高めようとしておりますが、こんなことを公の選挙戦でさも事実かのように述べている時点で、再選後の議会では、この点を指摘し発言を撤回させなければなりません。これだけでも議会は混迷することは目に見えています。

また、反対ばかりと言いながら、政策に触れているところは「市民とお約束した政策はしっかりと実現してきました」と豪語しているのが矛盾だらけであります。議会に理解をもらって実現しましたと謙虚な姿勢でいれば、こんなおかしな話にならないのですがもう残念でしかありません。

しかも、先日も投稿しましたが、第一声では「税収も上がってきている」と述べた件ですが、平成27年度の133億2,241万4,000円に対し、28年度は133億1,993万6,000円と減少しています。ただ、6月の第2回定例会時点で、財政から報告があった5月10日現在の平成29年度の決算見込みにおいては、市税収入は平成28年度の133億2,000万円に対し、平成29年度は133億8,900万円と6,900万円が増収となりました。ちょうど、前職の辞職による出直し選挙費の5,500万円でほぼパーですが。

なお、市財政課によると「アベノミクス効果で一人あたりの課税標準額が若干上がっていること」、「人口減少が続いているが納税義務者がそこまでの減少になっていないこと」などの理由があるようです。が、地方交付税は平成28年度の162億4,000万円に対し160億400万円と2億3,600万円が減収となりました。過去の数字を見ると、収入については年度ごとにそれぞれ増減はあります。

ですから、昨年度(2019年度)の決算見込みの良い数字だけをとって良き「兆し」が初めて出て来ましたと言ってはいけないと思います。さらに言うと、中松元市長時代に単年度で黒字決算で推移していたのに、前職による予算編成以降の平成28年度は12億5,900万円、29年度(決算見込み)は5億6,500万円の赤字決算に転落しています。

都合の良いところはいかにも自分がしてきたと豪語し、都合の悪いところは触れず、終いには「この様に、過去には見られなかった良き『兆し』が初めて出て来ました」とし、まさに我田引水であります。

確かに前職が実施したものもありますが、すでに実施してきたことも促進したと言い、道補助には触れずに第3子以降の保育料の完全無料化を確定しましたとも。政策的に敵対するところがあっても、そして二元代表制であっても、人間同士信頼関係を構築してから論争をするべきで、ただただ事実無根のヘイトスピーチで議会批判をしていてはもしも再選しても混迷はより一層深まるばかりであると思います。またその状況で続いた8ヶ月後には、市議選と同時にもう一度市長選が行われるのであります。

冒頭にも申し上げましたが、市民の皆さまには、ただ一方的に前職の主張やビラ、嘘や噂、でっち上げのヘイトスピーチを鵜呑みにするのではなく、しっかり自分自身で事実確認をし、今こそ「真実一路」の選択をするべき時なのです。

だからと言って、前職が指摘している「馴れ合い」はダメだというのも理解出来ています。信頼関係を構築しつつも、二元代表制だからこそ、良いものは良いし悪いものは悪いと議会質問をしていく考えは変えるつもりはありません。なので前職であってもすべて反対をせずに可決しているものが多分にあるのです。それをすべて反対と言われるのは本当解せない話です。

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Author: 安斎哲也

好きな言葉:為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり

4 thoughts on “もしも前職が再選しても議会はより混迷。8ヶ月後にはまた市長選。”

  1. 祝 森井死ね明 落選!

    が、奴に2万票近くの票が入っていたのには驚きました。小樽市民自体が「脳無し」状態になっていますね。
    これを機会に小樽に戻ろうかと思っていたのですが………

    1. Mは脳無し様
      コメントありがとうございます。森井氏の市政執行者としての言動は評価出来ませんが、過激な発言はまさに個人への誹謗中傷へとつながりますので、わたしとしてはお控えいただけたらと思いますが、彼に対する票が2万近くというのも事実です。ただし、その2万人の方にしっかり事実を訴えられていない議会にも問題がありますし、議会への批判票なのだという理解もしております。議員も任期があと8ヶ月ありますので、その間、しっかりとした情報発信が出来るように頑張りたいと思います。

    1. 一小樽市民様
      コメントありがとうございます。
      過激すぎると思い私もお控え頂く旨お伝えしました。議会の場、そして政策、市制執行に対するものが厳しくなることもあろうかと思いますが。
      いざ自分に対してそう言われると悲しくなります。
      この場を借りて申し上げさせて頂きますが、ネット媒体ではどのような発言も自由になりがちですし、それぞれのご主張もあるかと思いますが、何卒、ご発言についてはご見識の中でお願い致します。
      ありがとうございます。

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